<ルソン【地域区分】について>
フィリピン諸島。北からルソン、ヴィサヤ、ミンダナオルソン諸島は8つの地方に分かれ、
さらに37の州に分かれる。
このうち7州はバタン諸島、マスバテ島、ミンドロ島などの離島で、ルソン島本土にはない。
8つの地方は以下の通りである。
各地方の行政中心都市は観光局のオフィスがあるなど公式上のものであり、
実質的な意味はない。実際の政治的な力は各州に分散されている
★イロコス地方(Ilocos Region、Region I)
ルソン本島の北西に位置する。住民はイロカノ人とパンガシナン人で、
言語はイロカノ語とパンガシナン語が主である。
地方の行政中心はラ・ウニョン州のサンフェルナンド市。ヴィガン市はフィリピンに残る
原状を残した最古のスペイン植民都市である。
・イロコス・ノルテ州
・イロコス・スル州
・ラ・ウニョン州
・パンガシナン州
★カガヤン・バレー地方(Cagayan Valley、Region II)
本島の北東部、および国の北端のバタン諸島とバブヤン諸島を管轄する。
広大な盆地カガヤン・バレーは、コルディレラ・セントラル山脈とシエラマドレ山脈に
囲まれている。地方の真ん中にはフィリピン最長の川、カガヤン川が流れる。
行政中心はカガヤン州のトゥゲガラオ。
・バタネス州
・カガヤン州
・イサベラ州
・ヌエヴァ・ヴィスカヤ州
・キリノ州
★中部ルソン地方(Central Luzon、Region III)
フィリピン最大の平野を抱え、最大の米作地帯になっている。行政中心都市はパンパンガ州の
サンフェルナンド市。サンバレス州にあるかつてのアメリカ海軍基地スービックは
自由貿易港地域となっている。
・アウロラ州
・バターン州
・ブラカン州
・ヌエヴァ・エシハ州
・パンパンガ州
・タルラック州
・サンバレス州
★カラバルソン地方(CALABARZON、Region IV-A)
フィリピンで最も新しく編成された地方の一つで、以前は南タガログ地方(Region IV)の
一部だった。フィリピンでも最も人口が多い地域の一つ。地方の名前は5つの州の頭文字から
とった合成地名。タガログ人が支配的な民族でタガログ語が主流。
行政中心はメトロ・マニラにあるマニラ市とされているが、やはりメトロ・マニラにある
ケソン市を行政中心とみなす政府官僚もいる。
ケソン州のルセナ市を行政中心とみなす者もいる。
・バタンガス州
・カヴィテ州
・ラグナ州
・ケソン州
・リサール州
★ミマロパ地方(MIMAROPA、Region IV-B)
カラバルソン同様、南タガログ地方(Region IV)が分割されてフィリピンで最も新しく生まれた
地方の一つ。ルソン諸島の離島のほとんどを管轄する。地方の名前はミンドロ、
マリンドゥク、ロンブロン、パラワンの頭文字を取った合成地名だが、
そのうちのパラワン州は西ヴィサヤ地方に移動している。
・オクシデンタル・ミンドロ州
・オリエンタル・ミンドロ州
・マリンドゥク州
・ロンブロン州
★ビコル地方(Bicol Region、Region V)
ルソン島東南部、ビコル半島とその周囲の島々を管轄する。行政中心都市は
アルバイ州のレガスピ市。ビコラノ人が主流を占め、ビコル語が主要言語である。
・アルバイ州
・カマリネス・ノルテ州
・カマリネス・スル州
・カタンドゥアネス州
・マスバテ州
・ソルソゴン州
★山岳管理地域(Cordillera Administrative Region、CAR)
ルソン島北部、コルディレラ・セントラル山脈をほぼ完全に管轄する。
1989年に編成されたCARはこれらの山脈に住む先住民のための特別行政区域である。
行政中心はバギオ市。
・アブラ州
・アパヤオ州
・ベンゲット州
・イフガオ州
・カリンガ州
・マウンテン州
★マニラ首都圏(National Capital Region、NCR)
ここは国家の首都・マニラ、国内で人口最多の都市・ケソン市、ほか15の都市を含む
特別行政区域である。この地域はメトロ・マニラの名でより良く知られている。
フィリピンで唯一州のない地方であり、最も人口密度の高い地方でもある。
(636km2の範囲に1,000万人以上が住んでいる)
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